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長門市

くじら資料館

国指定重要有形民俗文化財「長門の捕鯨用具」を展示

平成5年(1993)鯨墓近くに「くじら資料館」が建設されました。資料館は国指定重要有形民俗文化財「140点の捕鯨用具」を中心に320年前の捕鯨用具などが展示されています。

資料館正面案内板には、初代くじら資料館野上弘巳館長直筆の説明文が次のように掲出されています。

藩取り立ての鯨組として誇り高き浦人たちは、決して心やすらぐことはなかったのである。鯨によってもたらされた恵みに深く感謝しながらも、哀れみを抱くという複雑な思いにとらわれていたからである。特に親子の情愛の深い母鯨が我が子を喪くして発する、もの悲しい泣き声を耳にして、胸がしめつけられるような思いがしたのであろう。このようなことから、鯨にも人間なみの手厚い供養がなされ、現在にいたっているのである。

ここに展示されている捕鯨用具・漁業用具や生活用具等は、単なる道具の陳列としてではなく、やさしい浦人たちの心情、生活、文化の匂いがしみこんだ資料としてみていただきたいと思います。

海に生き、鯨に感謝してきた人たちのいきざまを記憶にとどめる写真コーナーを設けました。クジラと人間との鎮魂の歴史として、心温まる思い出を持ち帰っていただけるものと思います。

日本一小さな資料館ですが、子供さんには「命の大切さ」を学ぶことが出来、大人には、世界の70%を占める海の恵みや鯨とどう向き合うかが問われる大切な施設です。

住所:山口県長門市通671-17

金子みすゞ記念館

『赤い鳥』、『金の船』、『童話』などの童話童謡雑誌が次々と創刊され、隆盛を極めていた大正時代末期。そのなかで彗星のごとく現れ、ひときわ光を放っていたのが童謡詩人・金子みすゞです。

金子みすゞ(本名テル)は、明治36年大津郡仙崎村(現在の長門市仙崎)に生まれました。成績は優秀、おとなしく、読書が好きでだれにでも優しい人であったといいます。

そんな彼女が童謡を書き始めたのは、20歳の頃からでした。4つの雑誌に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾ったみすゞは、『童話』の選者であった西條八十に「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されるなど、めざましい活躍をみせていきました。

ところが、その生涯は決して明るいものではありませんでした。23歳で結婚したものの、文学に理解のない夫から詩作を禁じられてしまい、さらには病気、離婚と苦しみが続きました。ついには、前夫から最愛の娘を奪われないために自死の道を選び、26歳という若さでこの世を去ってしまいます。こうして彼女の残した作品は散逸し、いつしか幻の童謡詩人と語り継がれるばかりとなってしまうのです。

それから50余年。長い年月埋もれていたみすゞの作品は、児童文学者の矢崎節夫氏(現金子みすゞ記念館館長)の執念ともいえる熱意により再び世に送り出され、今では小学校「国語」全社の教科書に掲載されるようになりました。

天才童謡詩人、金子みすゞ。自然の風景をやさしく見つめ、優しさにつらぬかれた彼女の作品の数々は、21世紀を生きる私たちに大切なメッセージを伝え続けています。

住所:山口県長門市仙崎

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